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ピアプレッシャーとは?使い方や組織に与える影響をわかりやすく

2023.03.03 その他

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ピアプレッシャーが、どのようなものかわからないという、人事担当者の方もいるのではないでしょうか。
ピアプレッシャーは、日本では影響を受けやすい気質にあり、マイナスに作用しているケースも少なくありません。しかし、悪い面ばかりではなく、有効活用すれば、企業の生産性の向上に役立ちます。
今回の記事ではピアプレッシャーとはどのようなものか、役割や企業で導入する方法について解説します。ピアプレッシャーを組織改善に役立てたい人事担当者の方はぜひ参考にしてください。

ピアプレッシャーとは

ピアプレッシャーとは、仲間と圧力を組み合わせた言葉で、同調圧力とも呼ばれます。「先輩がまだ仕事をしているため、帰社しにくい」などの体験をしたことはないでしょうか。これがピアプレッシャーです。
所属しているグループ内で認められた規律や価値観、行動様式などを強要することが当てはまります。マイナスの意味で使われることもありますが、必ずしもマイナスに働きかけるわけではありません。
「みんなで一緒に頑張って目標を達成できた」などのように、プラスに働く場合もあります。

ピアプレッシャーの役割

ピアプレッシャーは以下2つの役割があります。
・相互監視
・相互配慮
相互監視とはお互いに監視をしあうことです。意識しているかどうかに関係なく、会社内などで、周囲に人がいる環境であれば、多かれ少なかれ、相互監視の影響を受けます。その反面、適度な緊張感を産む側面もあります。
相互配慮とは、互いに協力し合うことです。他者の状況を把握し、ときには協力しつつ、業務を進められます。しかし、気遣いによる気疲れなどの悪影響に注意が必要です。

ピアプレッシャーが注目されるようになった背景

ピアプレッシャーが注目されるようになったのは、企業での雇用のあり方や価値観の変化が挙げられます。特に大きな問題が成果主義による過度な競争や、メンタルヘルスの問題です。
日本では終身雇用制度や年功序列制度にみられるように、長期的に人材を育てる環境が主流でした。しかし、近年では、終身雇用制度や年功序列制度は維持できなくなり、その代わりに成果主義が主流となりつつあります。
この成果主義が行き過ぎると、同僚を敵とみなし、互いを監視するようになり、社内の関係性の悪化、パワハラの発生などの問題に発展しかねません
また、「残業しなければいけない」空気が広まることで、残業が長期化していることも問題です。これはピアプレッシャーがマイナスに働いている状況であり、どのように対処するかが問題となっています。

日本はピアプレッシャーの影響を受けやすい

日本は海外と比較すると、ピアプレッシャーの影響を受けやすい国だといわれています。これは、日本が「集団文化」の影響を受けており、さまざまな場面で「空気を読む」ということが求められていることからもうかがえます。
残業の強要や、飲み会への強制参加などは、ピアプレッシャーが悪影響を及ぼした事例といえるでしょう。
その反面、日本は互いの状況を察することや思いやりの精神があるともいえます。ため、どのようにプラスに働きかけるかどうかが重要です。

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ピアプレッシャーの影響

ピアプレッシャーは強すぎても弱すぎても、悪影響をもたらします。しかし、適切に働いていれば、よい影響があることも確かです。ここではピアプレッシャーの強さがどのような影響をもたらすのか、解説します。

弱い場合

ピアプレッシャーが弱い場合には、以下の問題が生じます。
・緊張感がなく、事故やミスが起き、生産性が低下する
・個人主義が強まり、チーム単位での生産性が低下する
これらの要素により、生産性に悪影響を及ぼすのが問題です。ピアプレッシャーが強い場合も問題ですが、低ければよいというものでもありません。

強い場合

ピアプレッシャーが強い場合、以下の問題が生じます。
・常に競争意識が働き、強いストレスがかかる
・過剰な残業を生み出す
・自分の意見を出すのが難しくなる
社員にストレスがかかり、悪化すると、精神病などの問題に発展します。そのため、過剰な場合には、早めの対処が必要です。

適切な場合

ピアプレッシャーは適度であれば、業務によい影響をもたらします。
・お互いに助け合い、連帯感が強まる
・適度に緊張感があり、ミスが生じにくい
・競争意識がありつつも配慮がある環境になる
適度にピアプレッシャーが働くことで、適度な緊張感を保ちつつ、相互への思いやりがある環境になるため、企業の生産性向上に貢献するでしょう。

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ピアプレッシャーを適切にするための施策

ピアプレッシャーを適切にするためには、従業員間の関係性の改善や人事制度の改正が必要です。ピアプレッシャーを改善するために、どのような施策があるか、解説します。

1on1やメンター制度の導入

ピアプレッシャーの調整として、1on1やメンター制度を導入し、従業員間でのコミュニケーションを活性化させる方法があります。
上司と部下との1on1や、先輩社員と新人社員が交流するメンター制度があることで、従業員間の相互理解が深まることで、チームで協力しやすい関係を構築できるでしょう。

組織の風通しをよくする

組織の風通しをよくすることで、ピアプレッシャーを適切に調整しやすくなります。
組織の風通しがよくない場合、チームでの情報共有がスムーズに進まず、ひどい場合には、不適切な情報が流れる場合もあります。
組織の風通しを改善する手法の一つとして、360度評価があります。360度評価は一人の従業員を複数人で評価する制度です。従業員間での相互理解を深め、コミュニケーションを活性化させるうえでも役立つでしょう。

人事制度や評価制度を見直す

ピアプレッシャーが不適切な場合、組織の課題を解決することが効果的な場合があります。組織風土や組織の評価制度が競争を生み出している場合や、不公平な評価制度と従業員が感じる環境が悪影響を与えることがあるためです。
そのため、人事制度や評価制度を見直し、公正公平を実現できる評価制度になることで、過度な競争が抑えられ、ピアプレッシャーを最適な状態にできるでしょう。

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ピアプレッシャーを活用する際の注意点

ピアプレッシャーを活用したいと思って、間違った対応をしているとうまく機能しません。ここではピアプレッシャーを活用する際の注意点を解説します。

上司や人事に課題がある可能性を考慮する

ピアプレッシャーは、上司や人事に課題がある可能性を考慮する必要があります。ピアプレッシャーを改善する際には、悪影響を与えている要因を分析して、対処することが大切です。
しかし、役職者が「自分に問題はないが、社内には問題がある」という認識でいる場合、自分自身に問題がある可能性が考慮できず、適切な対処ができません。

制度を導入して終わりにしない

ピアプレッシャーを活用する際に、制度を導入する手法が取られることは多いでしょう。しかし、制度は導入して終わりではなく、制度導入後の運用を見据えておくことが大切です。
なんのために導入するのか、誰が運用するのか、どのようなフローで進めるのか、事前に運用体制を整えておかなければ、十分に機能しません。また、運用後に問題が出る可能性が高いため、運用後に実施体制の見直しをすることも大切です。

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まとめ

ピアプレッシャーは日本で影響を強く受けやすい傾向にあり、長時間の残業など会社に悪影響を与える場合があります。その反面、適切に機能した場合にはよい影響もあり、チームワークの改善や、適度な緊張感をもたらし、生産性の向上に貢献します。
このような事態を回避するためには、組織風土を見直し、組織の風通しをよくすることが大切です。この記事を参考に組織の人事制度や評価制度の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。


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HRコラム編集部

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