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クロスファンクショナルチームとは?失敗しないチーム立ち上げの手順と注意点

2022.10.24 その他

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クロスファンクショナルチームはうまく運用できると、会社が抱えている高度な課題を解決できます。しかし、失敗事例も多く、うまく導入するためには適切な体制づくりが欠かせません。
この記事ではクロスファンクショナルチームとは何か、うまく運用するためのポイントについて解説します。クロスファンクショナルチームを導入しようとご検討の際に、ぜひ参考にしてください。

クロスファンクショナルチームとは

クロスファンクショナルチームとは特定の課題に対して、会社全体から部門や役職関係なく人材を集めて結集するチームです。
もともと日本で1980年代ごろから導入され始めたものが、アメリカで導入されはじめ、近年日本に客輸入されました。何らかの課題解決のために一時的に結成される場合もあれば、部門として常設される場合もあります。

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クロスファンクショナルチームのメリットとデメリット

クロスファンクショナルチームは成功すれば、大きな成果が期待できますが、失敗に終わる事例も少なくありません。クロスファンクショナルチームのメリットとデメリットについて解説します。

メリット

クロスファンクショナルチームを結成するメリットは以下のものがあります。
・組織活性化につながる
・これまでにないアイデアが生まれやすい
・機能すれば高度な問題解決が可能
クロスファンクショナルチームは組織を横断してチームが結成されるため、組織活性化につながりやすい点がメリットです。特に部門や部署ごとの交流が少ない組織の場合には大きな効果が期待できます。
知識や経験が異なり、接点が少ない人が集まることで、自由なアイデアが生まれやすくなる点もメリットです。組織の風土改革の手法として注目されることもあります。

デメリット

クロスファンクショナルチームのデメリットは、適切な体制が整えられなければ、失敗してしまう点です。要因としては、以下の点があるでしょう。
・チームの連携が十分に取れない
・経営陣が過剰に干渉しすぎてしまう
・経営陣のコミットメントの不足
・司会進行役の不在
・チーム外での権限がないこと

これらの点が失敗の要因になります。経営陣の介入はしすぎても、放置しても好ましくありません。経営陣はチームやチームのメンバーに対して適切な権限を与えつつ、決まったことに対しては、リーダーシップをもって実現させなければ、機能させることは難しくなります。
会社全体でクロスファンクショナルチームが適切に機能する体制づくりに取り組むことが大切です。

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クロスファンクショナルチームの導入手順

クロスファンクショナルチームは、実際にどのような手順で導入すればよいか、次で具体的な手順について解説します。

目的とチーム設計

クロスファンクショナルチームを導入する際には、導入の目的とチーム設計が大切です。会社のどのような課題を解決するのか、一時的になのか常設なのか、期限はいつなのか、チームでの業務の負担はどの程度か、社内でどのくらいの人数を集めるのか、検討します
目的が曖昧なままの場合、具体的な話し合いにつながらないため、最初に具体的な目標を提示することが大切です。
一部社員の業務負担が大きくなりすぎると、社員のモチベーションが下がり、思うように機能しない可能性があります。

メンバーの設定

メンバーを設定する際には、できるだけ多様性を持たせることが大切です。具体的には以下の要素を考慮してメンバーを選定しましょう。
・経験年数
・役職
・年齢

できるだけ多様なメンバー選定をすることで、多くの意見が出やすくなります。

チーム運営

チームを運営する際には、司会進行役をつけ、できるだけ多くの人が会議で発言できるよう配慮しましょう。チームメンバーは部署や役職に関係なく対等であり、自由な発言ができる空間づくりが大切です
このような空間ができることで、自由な意見交換ができ、新しい解決策が生まれやすくなります。
また、問題が起きた際の対応体制を整えることも大切です。実際にチーム運営を開始するとさまざまな問題が発生するでしょう。コミュニケーションがうまく取れず、連携不足になる、ノウハウ不足になるなど、起きうる課題はさまざまです。
コミュニケーション不足などの問題を放置すると、チームが機能しなくなる可能性もあるため、できるだけ早期に対処する必要があります。

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クロスファンクショナルチームで失敗しないポイント

クロスファンクショナルチーム失敗しないためには、いくつかのポイントがあります。ここでは具体的にどのようなポイントがあるのか、解説します。

指示系統を明確にする

クロスファンクショナルチームを運用する際には、指示系統を明確にしなければいけません。クロスファンクショナルチームでは、一つの決定に対して複数部署が関係しています
チームメンバーは決定事項に対して、誰がどのような行動を取るのか、責任を取るのか、曖昧になっていると、責任や業務の押し付け合いになり、結果につながりません。チームのメンバーには、決定事項を実現させるために必要な権限を付与する必要があります。
そのため、クロスファンクショナルチームでのリーダーを選出し、責任の所在を明確にしましょう。また、決め事に対して、部署ごとにどのように行動するのか、指示系統を明確に決めて実行体制を整えることが大切です。

経営陣の過干渉に注意する

経営陣は、話し合いの内容には干渉しないことが大切です。クロスファンクショナルチームにおいて、経営陣の関与は重要ではありますが、過干渉になってしまうと、自由な話し合いを阻害する可能性があります。
経営陣はクロスファンクショナルチームに対して、決め事を積極的に推進するということにとどめ、トップの意図と明確にズレているのでなければ、話し合い自体に過剰に介入するのは避けましょう

失敗に寛容になる

クロスファンクショナルチームでの決め事は失敗しても、過剰に責任追求しないようにしましょう。常識にとらわれない決定は、リスクを伴う行動になりやすいためです。
成功させることは大切ですが、成果を過剰に追求することで、自由な話し合いを阻害する可能性があります。ある程度のリスクは許容し、寛容になることが大切です。

心理的安全性を重視する

クロスファンクショナルチームの運営では、心理的安全性を重視し、「自由に意見を言っても大丈夫」と感じさせることが大切です。
異なる部署の人間が集まるため、意見が合わず、ぶつかりあうこともあります。意見がぶつかり合っても、安易に否定せず、感情的にならず、どのような意図で発言されたか、相手を尊重しながら、コミュニケーションをする姿勢が大切です。
司会進行役として、ファシリテーターを導入することも検討しましょう。ファシリテーターは、司会進行とチームでの話し合いでより成果を出すことを目的に設置し、適切な合意形成に役立ちます。
関連記事:ファシリテーターとは?仕事で導入するメリットや向き不向き

組織診断や360度評価を活用する

クロスファンクショナルチームを適切に運用するために、外部の組織診断や360度評価を導入することも選択肢です。
クロスファンクショナルチームでは、チームで問題を抱えることも多く、その問題が失敗に関わることも少なくありません。
組織診断は自社で行うと、実態把握が難しく、導入の手間が大きいため、思うように成果を出せない点が課題です。外部の組織診断であれば、客観的に把握するのに役立ち、スムーズに導入できます。
360度評価は、クロスファンクショナルチームの相互理解や関係構築に役立ちます。360度調査とは、一人の社員を複数人の社員で評価する制度です。この制度を導入することで、一人一人の個性を理解でき、風通しがよくなることで、クロスファンクショナルチームを軌道に乗せやすくなるでしょう。

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クロスファンクショナルチームの導入事例

クロスファンクショナルチームは適切に導入することで、大きな成果が挙げられます。ここでは日産自動車やりそな銀行の事例を紹介します。

日産自動車

日産自動車はNRP(日産リバイバル・プラン)を1999年に発表し、クロスファンクショナルチームを結成し、課題解決に取り組みました。
社内から10名の社員を選出し、3ヶ月の期間で部門を横断した改革に取り組んだ結果、以下の大きな成果を出すことに成功しています。
・2000年度に、連結当期利益の黒字化を達成
・2002年度に、連結売上高営業利益率4.5%以上を達成
・2002年度末までに、自動車事業の連結実質有利子負債を7000億円以下に削減

これらの成果は全て当初の計画より1年前倒しで実現しました。日産自動車では2022年現在でも、クロスファンクショナルチームで組織横断的な課題解決に取り組み続けています。

りそなホールディングス

りそなホールディングスは顧客の困りごとや社会課題の解決を起点とし、2020年4月にクロスファンクショナルチームを結成しました。
固定電話の原則廃止や服装の自由化、壁がない大きなフロアが特徴のResona Garageを設置し、クロスファンクショナルチームが集まる拠点としています。

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まとめ

クロスファンクショナルチームはうまく機能すれば、会社が抱えている難易度が高い課題を解決でき、大きな成果をもたらします。しかし、その反面失敗する事例も多く、導入する際には、導入の目的や制度を整えることが大切です。
スマレビの組織診断や360度調査は、クロスファンクショナルチームの運営をサポートするうえで役立ちます。導入には手間がかからず、組織の課題を客観的に把握でき、チームの風通しをよくする効果が期待できるでしょう。クロスファンクショナルチーム編成の際には、ぜひ導入をご検討ください。


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HRコラム編集部

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