ジョブセキュリティ:拡大するシンガポールの求職者の優先項目

2020.11.03 海外HR情報

シンガポール - 地方の求職者への調査より

新たな仕事または雇用主を探すときに考慮する事柄の上位を占めるのは、ワーク・ライフ・バランス(13.7%)、給与(16.6%)ですが、ジョブセキュリティ(11.4%)がじわじわとすぐ後に続いてきています。この結果は有力なオンライン雇用市場で実施された最大の採用調査であるジョブストリートドットコム(JobStreet.com)による魅力の法則研究で明らかになりました。

仕事の依頼を評価する際、将来の可能性、従業員手当、企業経営および企業文化など、かつて最重要事項とみなされていた決定的要因は現在ではその重要度を下げてきています。

「変わり続ける労働市場の地勢を考慮すると、求職者が包括的な雇用の計画と戦略を立てるためには、雇用者が、より正確かつ最新の情報を提供することが必要となっています。これこそまさにジョブストリートドットコムが参入している部分なのです。好調な企業は熱意ある従業員が主導しています。魅力の法則のような分析ツールの利用は、雇用主と志願者の間のギャップに橋渡しをするのにジョブストリートドットコムが役立てている多くの方法のうちの1つにすぎません。」ジョブストリートドットコムシンガポール、カントリーマネージャーのチュー・シュウ・メー氏はこう話しています。

世界的低成長とデジタルディスラプションでますます重要になるジョブセキュリティ

前回の調査結果では、志願者が職務関連研修およびスキル向上の機会を望んでいること、キャリアデベロップメントが重要な推進役となっていることが明らかになりました。しかし、これらの機会はほぼ企業のリソース次第であったり、リソース自体が欠けていたりしていました。

今回の調査結果では、求職者の決定に影響を与える魅力を引き上げる最重要事項の1つであるキャリアデベロップメントがジョブセキュリティに徐々に押しのけられていました。世界経済の失速を背景に、デジタル化時代とシンガポールのスマート国家への進化の原動力とあいまって、失業率が低いこの国でさえ、地方の求職者は雇用の可能性により一層の関心を寄せています。

チュー氏によると「現在、世界経済の不確実性が続き、雇用など重要な問題についていえば、求職者がセキュリティを求めるのは至極当然のことなのです。魅力の法則の結果でもこれが事実であることがわかります」とのことです。「本調査では、今日の情勢において雇用主が求職者の考えに深い理解を得るよう探し求めることができるという多くの興味深い事実が明らかになりました」と同氏はさらに述べています。

全産業にわたって、約33%がパートタイムまたはコントラクターとして雇用される仕事は辞退するつもりであるとの回答報告から、回答者は常勤業務を切望していることがわかります。

一方ジョブセキュリティ問題は全世代に広く影響し、調査では、X世代(12.6%)およびベビーブーム世代(12%)は、Y世代(9.9%)、Z世代(10.2%)と比較してジョブセキュリティが最大の関心事であったことがわかりました。回答者のうち44%が世代を問わず、名声が確立し財務的に安定した企業への就職を希望していると述べていました。

同様に、ジョブセキュリティの必要性は全てのジョブレベルに影響し、中間管理にとっては最も重要事項となっています。ただ、初めての仕事に就いている人たちにとっては一番関心が低い事項です。というのは、彼らはまさに自分のキャリアを開始したばかりで、仕事経験の幅を重視する傾向があるからです。

地方の求職者にとってのワーク・ライフ・バランスとは

これらの調査の回答者の50%以上が、週休2日、十分な有給休暇の取得権利があることがワーク・ライフ・バランスの達成に不可欠であると考えています。シフトワークも敬遠され、44%の回答で、時間外労働が必要な仕事の依頼を考慮するつもりはないことが示されています。同一の質問では、女性に対し男性はシフトワークの機会により理解を示していました。

また、回答者は休暇手当についての裁量を今より拡大したいと望んでいます。働いて獲得する休暇というよりは、全ての年次休暇を分散して割り当てた形で働くことを希望しています。年間18日~19日の年次休暇が最も好ましいとしています。

驚くことに、企業で重要な役職にある回答者にとって、ワーク・ライフ・バランスが比較的重要であるとされていました。彼らのうち31%の回答者が、残業代が支払われていると強く信じており、残業代をとるか、それに代わる休暇をとるか、と考えています。「シニアマネジメントメンバーは責任の重い仕事を担い、四六時中働いている人たちですが、通常この人たちは残業代の適用外となっています。この調査でわかることは、正式な業務時間外になされた業務に対し、企業は役職を問わず従業員に必ず報酬を与えなければいけないということです。臨時休暇または自宅からのリモートワークなどの柔軟性は企業の魅力をアピールする強力な手段として利用できます」と同氏は説明します。

教育/研修、医療/医療分野の求職者はワーク・ライフ・バランスについてより関心が高いことがわかりました。偶然にも、通商産業省の統計によると、教育、健康、および社会サービス区分は2.2%の成長を示し、これらは発展が見込まれるセクターです。

「これらの産業の成長に伴い、マンパワーが必要となり、雇用マネージャーは志願者の仕事の好みについて詳細を収集する必要が一層でてきます」と同氏。「これらの産業への求職者を掘り下げたデータによって、魅力の法則は雇用主にとって必ずや有用となるでしょう」と同氏は続けます。

報酬とトレードオフ

予想通り、新たな仕事の依頼を受けることになると、従業員は依然として魅力ある給与手当等一式を重要な尺度としています。本調査では、多くの志願者は役職が変わる場合、昇給を期待していることがわかりました。小売り販売業(26.6%)、食品および飲料/ケータリング/レストラン(26.1%)、広告業/メディア/PR(25.7%)の業界に従事している回答者は、給与増加についてさらに高い期待を示しました。

しかし、結果は一律ではなく、本調査では、Z世代の回答者(18歳~23歳)は、刺激的なキャリアデベロップメントの機会、最新の就労環境、および社会的責任のある企業のためなら、進んで給与と報酬を犠牲にするということがわかりました。

Z世代:ギグエコノミーのターゲットとなることを歓迎するリスクテイカー

本調査の結果では、様々な労働力の中で特定の人口集団、特にZ世代がいろいろな仕事への期待を持っていることが示されていました。この年齢集団の多くの回答者はその他の世代の回答者よりも、ギグエコノミーの概念に理解を示し、仕事を探す際、契約、パートタイム、プロジェクト単位での依頼を容易に受け入れています。他の世代との比較では、海外での雇用機会、研修機会にも一層意欲的で、最新技術を備えた小規模オフィスにも魅力を感じています。

同氏によると、「今、ワンパターンな人事戦略はもはや通用しないということは明らかです。熱意を持った、積極的に関与を図る人材を引きつけ、つなぎ止めるために、雇用主は全ての志願者にみられる多様な行動と期待を受け入れることができ、彼らのそれぞれの優先事項に合った人事戦略を引き出すことがまず必要となります」とのことです。

志願者の雇用または情熱ある従業員をつなぎ止める優位な機会を得るために、雇用主は礼儀正しく、協力的な同僚と建設的な労働文化を実現しつつも、キャリアのチャンス、キャリア/デベロップメントチャンス、マネジメントおよびリーダーシップの資質など、その他の基本的な動機付けとなる事柄を見落とすべきではありません。これらの要因は常に求職者が重視する最重要事項であるからです。

ジョブストリートドットコムの魅力の法則について

人材探しはいつでも困難を伴います。もちろん、ふさわしい人たちを仲間に引き入れるのは言うまでもなく大変です。ジョブストリートドットコムは、雇用主が必要としていることは、より良い人材戦略の作成、意思決定の改善に役立つアドバイスであると認識しています。業界で20年以上の経験を積んだ採用専門家であるジョブストリートドットコムは、豊富で信頼のおけるリソース、市場雇用動向についての見通し、志願者についての知識、ジョブストリートドットコムを職探しのツールとして優先している莫大な人数の登録者(210万人)などへのアクセスの提供が可能です。

私たちは、情熱のある人たちはビジネスでも最高の結果をもたらすと考え、この理由により、雇用主が、仕事に対して情熱を持ち、企業文化を真に受け入れるのにふさわしく有能な志願者を見つけるのに役立つような分析的で先見性に優れたツールを戦略的に構築しています。

魅力の法則はシンガポールで最大の採用研究です。仕事場で意欲を起こさせ、情熱に火をつける重要な推進役を吟味しつつ、20の業界およびジョブ部門全体で7,000人を超える志願者を調査しました。雇用主は職務内容の何が志願者の心を動かし、ターゲットグループをどういった戦略で引きつけるかについての正確な見通しを得ることができます。アクセスはインタラクティブポータル経由で行い、場所、時間、デバイスを問いません。

詳細は、ジョブストリートドットコムの魅力の法則へアクセスしてください。
詳細情報はwww.jobstreet.comをご参照ください。

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