2020.06.11海外HR情報

人事における怪しいAI神話

a140_1人工知能(AI)は、求人業界の様相を一変させました。
しかし、それは本当でしょうか? 読者の皆さんはそう感じていて、実際に経験している人もいると思います。テクノロジーは採用担当者と人事担当者の業務を飛躍的に向上させます。またより多くの仕事を片付けて、個人のKPIを満たす助けにもなります。

しかしAIの潜在的な影響が、議論の的となっています。AIは採用プロセスを変えています。しかしどんなイノベーションに対しても、恐れがもたらす神話が作られることは否定できないでしょう。私たちは人間として、好奇心から変化を求めますが、変化に順応するまでにはいささかの時間がかかります。ツールやソフトウェアの採用を検討するときには、誤解が生じます。そこでこうした神話を打ち破って、事業の成長を妨げられないようにすることが重要なのです。
この記事は、業界のリーダーたちが共有するこれらの概念と事実とに対する実際の視点について書いたものです。新しい世代が募集のための分析ソリューションを使って、どのように雇用プロセスを合理化しているかを理解してもらえるでしょう。
この記事を読んで、新たな現実に残っている古い神話のことを知ってください。
また、「Made for Each Other: AI & Talent Acquisition (互いに補い合うこと:AIと人材獲得)」の記事も参考にしてください。

第1の神話:AIがあれば、採用担当者は必要ない

人事の専門家は、AIに業務を任せてしまえば、企業には採用担当者が必要なくなると考えています。自動化によって、数回クリックするだけで人事プロセスは短縮されるようになります。そして採用担当者は、会社はすぐにAIに頼り切りになるから、自分の出る幕はなくなると思います。

現実

雇用者の70%は、事業プロセスの最後に、人間のサポート役としてAIを利用しています。
候補者を採用するかどうかの決定は、人事マネージャーや採用担当者しか下すことができないと誰もが信じています。AIは、採用プロセスを簡略化して奇跡を起こすことはできます。しかし最終決定権を持っているのは、常に採用担当者です。またAIは、仕事の進め方に大きな変化をもたらし、価値の高い業務に集中するのに役立ちます。
そのおかげで仕事はすぐに片付き、休暇のためにさらに収入を得たり、娯楽や家族のために時間を割いたりできるようになります。

第2の神話:AIによって、人間の知能は必要なくなる

組織が人工知能に依存するようになる。すると、人間は自分の知能を使う機会を失って、機械の働きにしなければならなくなるというのは、ただの神話です。

現実

人間が、人工知能の革新を陰で支える頭脳であるというのは確かなことです。そして人間の心は、AIやテクノロジーの成長を常に支えています。
それは、AI搭載の食器洗い機や洗濯機のようなものです。こうしたものは、価値の低い仕事から離れて、家族と一緒の充実した時間を過ごすための助けになってくれます。これと同様に、AIは、価値の低い業務を実行し、注意が必要な業務を処理することで、ワークライフバランスの質を向上させます。

第3の神話:AIとはロボットのことである

AIを採用することは、ロボットを職場に持ち込むのと同じことだと考える人がいます。そして、ロボットが人間に代わって仕事をするのだと信じています。

現実

私たちの周りでは、たくさんのロボットが使われています。特に身近にあるのは、スマートフォンや、ホームオートメーション、スマートテレビ、Alexaなどです。これらは私たちをサポートしてくれる道具なのです。ですからAIは、見えないところで魔法を使い、コンピューターシステムの中で生き続けます。

第4の神話:AI、ディープラーニング、機械学習は全て同じものである

これらの用語は全て同じ意味を表し、同じ働きをするものだと言われます。

現実

.Monster.comで特に期待されるスキルとは、機械学習(ML)、ディープラーニング、そして自然言語処理(NLP)の3つです。
これらの用語は同じ状況で使われますが、意味はそれぞれ違っています。AIとは、人間のような知性を持つ技術で、テキストベースの会話を処理したり、話したりすることができます。機械学習は、コンピューターシステムが特定のタスクを実行するために使用するアルゴリズムで構成されています。そしてディープラーニングは、人工ニューラルネットワークに基づいた機械学習方法の一つです。

第5の神話:AIによってビジネスコストが増大する

多くの人事担当者は、AIへの投資はかなりのコストになると考えています。そして、AIに依存すると、どんどんお金を注ぎ込むことになると思っています。

現実

採用プロセスが自動化されていない場合、コストは35%高くなります。
実を言うと、AIを採用すれば、事業コストを抑えることができるのです。AIは、採用プロセスを短縮してくれるので、ほかの業務に投資できる時間ができます。AIはお金を節約するだけでなく、より多く稼ぐためのパートナーにもなってくれます。つまり、パートナーを雇うことは投資であって、コストとは違うのです。

*初出はRchilli Inc.のCEO、Vinay Joharの記事「人事における怪しいAI神話」

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