2016.08.22360度評価 , 人事制度・評価

今導入が進む、360度評価(多面評価)のメリット・デメリットとは?

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終身雇用が当たり前だった時代の日本では、多くの企業が年齢や勤続年数などに基づいた人事評価を行ってきました。しかし近年、成果主義を取り入れる企業の増加に伴い、人事評価制度についても積極的な見直しが行われる傾向にあります。

そして現在、「360度評価」と呼ばれる新たな人事評価方法が、多くの企業から注目されています。

多面評価とも呼ばれる360度評価は、従来的な評価方法と異なり、上司のみならず、同僚や部下、また場合によっては取引先の担当者なども評価者になります。

今回は、360度評価(多面評価)のメリット・デメリットについてご紹介します。

360度評価(多面評価)のメリット

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社員を評価する上司は、もちろん公平を心掛けなければなりません。しかし、人間である以上、主観や直感、性格の一致・不一致などが、多少なりとも心証に対して影響をおよぼすことは避けられないでしょう。加えて、1人の上司が多数の部下の行動すべてを評価すること自体も、無理があります。

その点、360度評価では、複数の社員が評価に関わるため、客観性を保つことが可能です。また、部下や同僚など、さまざまな視点からの意見を得ることにより、直属の上司では発見できなかった新たな評価が生まれる可能性もあります。さらに、被評価者は自分の改善点について多面的に意識改革を促されるため、各人の成長においても高い効果が期待できるでしょう。

360度評価(多面評価)のデメリット

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360度評価には、いくつか問題点もあります。
例えば、特に管理職ではない社員に関しては、評価について十分な知識・経験が不足している場合も多く、主観的な判断に終始してしまう可能性も否めません。さらに、部下から上司、あるいは同僚同士で評価し合うことにより、内容によっては人間関係の悪化をもたらす恐れもあります。

360度評価(多面評価)を効果的に運用するためには?

効果的な360度評価の実現には、評価者に対し、可能な限り客観的な評価を行うように促す施策が不可欠です。
そのため、360度評価を実施する際は、必ず評価者に対し、実施目的や意義、評価基準について事前に十分な説明を行ってください。特に、今まで評価を行った経験のない社員には、人事評価に関する研修を受けさせることをおすすめします。
また、評価者・被評価者間の関係悪化を防ぐ上で、評価者の匿名性を保つなどの対策も必要です。
さらに、評価結果によっては、ひどく自信を喪失したり、反発心を抱いたりする社員もいるかもしれません。そのため、従来の人事評価以上に丁寧にフィードバックを行い、被評価者のモチベーションを引き出すことが重要です。前述の通り、360度評価の結果を上手に利用することができれば、社員それぞれが、従来の一面的な評価では気付き得なかった自身の長所・短所について自覚する可能性も高まります。

おわりに

画期的な人事評価制度として注目を集め始めている360度評価のメリットやデメリット、実施時における注意点をご紹介しました。
360度評価の実施は、昇給や賞与を決定するための実績評価のみならず、社員の強みや改善点を明確にし、人材育成や人事配置の材料となるデータを獲得する上でも大変有益です。正しく活用すれば、企業の発展にもつながります。
一方、360度評価には複数の評価者が参加するため、自社でシステムを構築する場合は相応の手間がかかります。実施に関して労力を費やすことが難しい場合は、適切なサービスを提供している企業に委託しても良いでしょう。導入する際は、事前に従業員に説明を行い、できるだけ客観的な評価が行われるよう十分な対策を行ってください。

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人事評価ナビ編集部

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