導入事例

株式会社富士カーボン製造所様

社長自ら全対象者と
フィードバック面談を実施。
トップ起点で人間関係を軸とした風土改革へ

株式会社富士カーボン製造所

代表取締役社長 杉山 悠人様
管理本部管理部 部長 伊藤 憲史様

  • 管理職育成
  • 風土改革

360フィードバック実施の背景

なぜ360度フィードバックを導入したのでしょうか?

杉山:2019年のアルコニックス社グループへの参画以降、当社は会社制度や仕組み、風土を大きく変革している最中です。中でも人事制度は、改革が必要な重要な課題と認識している為、人事改革を推進できる人材を求めていました。そうした中で、当時、大手自動車部品メーカーの人事部に在籍していた伊藤が入社をしてくれました。私は社長としてマネジメント層の育成強化を考えていましたが、伊藤は人事部門の課題である人事改革の一環として360度フィードバックの導入を考えておりました。今回これらの課題が重なり合い、360度フィードバックの導入となりました

伊藤:「富士カーボンの人事改革」というミッションに魅力を感じた私は、約30年勤務した会社を早期退職し、当社に入社しました。人事改革を推し進めるに当たり、私が課題に感じたことは、「評価→処遇→育成」という基本的なサイクルを回す仕組みが整備されていないことでした。そのためにまず着手したことが二つあります。一つ目は人事評価制度の見直しで、目標管理制度の導入と人事評価基準の明確化を図ることでした。二つ目は昇格制度の適正化で、昇格アセスメント、適正検査、360度フィードバックなどの多面的評価指標を導入することでした。人事改革を進めるうえで、360度フィードバックは重要な施策の一つであると考えました

施策実施、サービス導入のねらい

施策の実施にはどのような期待があったのでしょうか

杉山:社内の部長層は、「明日から部長です」と辞令を渡されて、マネジメント研修もないままこれまできてしまっているため、部長職としてのマネジメントは何が必要か、自ら考え行動することが難しい状況でした。そこで部長の皆さんには、今までやってきた自分のマネジメントが周囲からどのように見えているのかを360度フィードバックで明らかにし、実感してほしいと考えました。実施によって、いろいろな課題が見えてきますが、そうした課題は本人の課題ではなく、会社の課題と捉えています。そうした課題に対し、会社としてどのようなフォローができるのかを考えたい。そうしたアプローチ手法を見つける施策としても、360度フィードバックを活用したいと考えました

効果と今後の展開

360度フィードバックでどのような効果がありましたか?

杉山:部長全員へのフィードバック面談は私が担当し、一人当たり1時間程度で2~3週間をかけて行いました。そこで大事にしたのは、個人の強みもきちんと共有するということです。こうしたフィードバックの場で強みを伝えると、皆さんニコっと笑顔を見せてくれます。そこで「ここは客観的に見て強みだから、自信をもっていい。やり続けるといい」と伝えました。そうしたよい行動を強みと捉え直せることは、本人にとってもプラスに働いたので、非常に良かったと思っています
一方、課題については、自他ともに認める課題と他者だけが感じている課題があり、それらのギャップを認識してもらうことが重要だと考えました。そこで「ここはあなたの今後の成長分野だから、会社としてもフォローしていくので一緒にやっていこう」といったスタンスで話をするようにしました。中には多少ショックを受けた人もいましたが、全体的には皆さん前向きに捉えてもらえて、自分を知ることができたという意味でも、360度フィードバックを実施してよかったと思います

施策実施上の重視したポイント、工夫点

運用するうえで気を付けたこと、意識されたことはありましたか?

杉山:360度フィードバックの導入を提案したのは私ですので、自らフィードバック面談を行いました。本部長や部長とは普段コミュニケーションは取っていますが、あらためて直接会って話をすることで、部長の皆さんの部長職に対する考え方や悩み、今のコンディションや状況をきちんと把握しておきたいと考えました。また、本部長から部長、部長から本部長に対し伝えづらいこともありますから、そうした点については「率直にどう思うか」と聞きながら、ヒアリングを行いました。

今後の展開として計画されていることはありますか?

杉山:今後の展開は三つ考えています一つ目は皆さん似た様な課題が出てきており、これは会社の課題だと捉えることができたので、その点について教育なり、マネジメント研修なり、アフターフォローにつなげていきたいと考えています。二つ目は360度フィードバックを継続し、定期的に行っていくことです。部長たちも自分の変化が気になると思いますし、施策は継続したいと考えています。三つ目はこれから部長になる候補人材に対しても、アセスメントの一環としてこうした施策を行うことです。事前に行うことでマネジメントについて考える機会となり、自分はそうしたことができているかといったことが把握できるのではないかと思います。こうした教育的な場面でも有効活用していきたいと思います。

CBASE 360( ※旧スマレビ for 360°)について

CBASEのサービスについて一言いただけますか

伊藤:CBASE 360は質問内容などを含めて、シンプルで使いやすく、内容のボリューム感もよかったと思います。説明動画も用意されており、長さも3分程度とちょうどよい長さで、回答者からも見やすく理解しやすかったという声をいただいております。事務局としても、実施のサポートもしっかりとしていただけて、迷うことがなく実施できました。

360度フィードバックの導入を検討されている方に一言

これから360度フィードバックの導入を検討されている企業担当者に、アドバイスをいただけますか?

杉山:今回、自らフィードバックを行いましたが、360度フィードバックは社員との関係性を深めるうえでもとても意味があると感じました。企業であれば人を管理する人事部といったものがありますが、最終的に人のことはトップ自らがきちんとわかっている状態がベストです。当社は海外にも拠点があり、海外への赴任を部長に依頼することがありますが、そうしたときでも信頼関係を築いておくことは重要だと考えています。そのためにも、自分の言葉でフィードバックを伝えることが大事だと思っています。今回、360度フィードバックを経験して、これは会社が個人を知る機会であり、また、会社と個人の関係性を深めるよい機会になることを実感できました

株式会社富士カーボン製造所
事業内容:カーボンブラシの製造・販売
設立:1973年6月(創業:1935年2月)
従業員数:グループ全体864名(国内:203名)

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