導入事例曙ブレーキ工業株式会社様

風土改革の取り組みとして導入。
内省を促し、行動改善へとつなげていくために、
「360度レビュー」と名称を変更して実施

曙ブレーキ工業株式会社

人事部 田仲 祐典様
人事部 茂木 沙都実様
※2022年3月4日時点の所属を記載しています。

スマレビ for 360°
  • 管理職育成
  • 組織活性化
  • 人財育成

360度レビュー(360度フィードバック)実施の背景

なぜ360度レビューを導入したのでしょうか?

田仲:以前から「多面的に評価できる仕組みを導入して欲しい」という要望が社員から寄せられていました。また、2019年に経営体制を刷新し、会社が大きく変わりました。 そうした中で社内風土改革の代表的な取り組みの一つとして、2021年夏に幹部職を対象とした 360度レビューを実施することを決めました。

施策実施、サービス導入のねらい

施策の実施にはどのような期待があったのでしょうか?

田仲:目的は大きく2つです。一つ目は、下位者から上位者に普段の行動に対するフィードバックを行い、目線を合わせるということが狙いです。二つ目は、幹部職の日々の行動がどう受け止められていて、どういうところが強みで、どこが改善点か気付いてもらい 、それぞれのマネジメント力の向上につなげてもらうということです。また、会社としては、360度レビューのデータを組織の活性化や人財育成に活かしたいという想いもあります

施策実施上の重視したポイント、工夫点

実施するうえで気を付けたこと、意識されたことはありましたか?

田仲:360度レビューを大規模に実施するのは、今回が初めてでした。それだけに、「何故実施するのか」を対象者にしっかりと理解してもらうことが一番重要だと考えました。具体的には、社長からのメッセージ動画を社員に発信し、その中で360度レビューの目的を説明しました。また、社内報でも理解促進のための企画を掲載した上で実施をしました
名称も工夫しました。“360度フィードバック”や“360度評価”という名称だと、どうしても「自分たちの人事評価につながるのでは」という不安を抱きがちです。あくまでも自身への内省を促し、改善してもらうことが目的なので、社内では“360度レビュー”という名称にしました。
茂木:導入に向けては、本当に丁寧かつ慎重であることを心がけました。経営トップの承認に始まり、部門長への説明へと段階を踏んでいき、最終的には従業員に知ってもらうために、社長メッセージを動画配信して、浸透させるプロセスを進めていきました

ー実施に際して、社員の方からはどんな反応がありましたか。

茂木:一部の従業員から、「自分が記入した内容が上司にわかってしまうなら答えたくない」という声がありましたが、「本人は特定されません」ということを強調して伝えました 。さらには、社内報でも従業員の皆さんが不安に思っている点や疑問点に対する回答を事前に掲載し、理解を深められるようにしました。おかげで、直接の問合せは非常に少なく、10件もありませんでした。

運用は順調にいかれたのでしょうか。

田仲:運用上困ることはなかったです。強いて 言えば、「この人とは関わりが少ないので答えにくい」という声が幾つかあった程度でした。そういう意味では、導入の背景・目的を伝えるのが上手くいったと思っています。

役員への報告会や部長への読み解き会も実施されたと伺いました。

田仲:役員向けの報告会では、CBASEの方にも出席いただき、360度レビューの結果の見方を説明していただきました。これまで暗黙知的に組織ごとの特徴として認識していた傾向が言語化されて結果として出てきていましたので、それらを各役員に理解してもらうことを目的として実施しました。また結果を基に、対象者とその上司での面談も実施してもらいました。そこまで実施して初めて、360度レビューが対象者の内省につながっていくと考えていたからです。部長を対象とした読み解き会も狙いは同様です。

効果と今後の展開

ー360度レビューでどのような効果がありましたか?

茂木:結果レポートを配布した後に、360度レビューの効果を確認するために、対象者全員にアンケートを実施しました。今回の360度レビュー実施の目的としていた行動の改善については、「内省の機会になった」とか、「新たな気付きを得た」といった肯定的な回答が9割を占めました。また、結果レポートを受けて、上司との1on1面談を行っていただいたことで、実際に「面談を通して、今後の行動に繋がる気づき・ヒントがあった」と回答した方も、9割以上という結果で、データからも効果があったことが窺えます。
田仲:社員のそれぞれが、気付きを持てたのは大きな効果です。継続していくことで改善につながるので、ぜひ続けていきたいと考えています。

CBASEのスマレビについて

CBASEのスマレビに一言いただけますか。

茂木:回答者が簡単に操作できることが大事だと思っていました。この点に関しては、社内での問い合わせはありませんでしたね。回答しやすかったと思います。システム内に動画を組み込んでいただき、それを視聴しながら回答の仕方をおさらいできたのも工夫されていた点で、回答者にとっては感覚的に使えたポイントだと思っています
管理者としても、何のトラブルもありませんでした。マニュアルも整備されていましたし、「このタイミングでこのポイントを見て下さい」と導入担当者の方からきめ細かくフォローいただきました。わからないところは、その都度問合せをさせてもらっていましたが、そうした場面でも丁寧に教えていただけたので本当に心強く進められました。

他にも今後取り組んでいかれたいことがありますか。

茂木:継続的に進めていきたいと考えている中で、今は対象者を役員と幹部職に設定していますが、対象者を徐々に拡大していければ良いと考えています。ただ、工場にも広げていくとなると、全員がパソコンを持っているわけではありません。マークシートで回答者が誰だかわからない形で進めていくには、どうしたら良いかも含めてCBASEさんとご相談しながら検討している状況です。
実際、現場の係長や班長まで広げるとなると、さらに400人ほど対象者が増えます。進め方は慎重でありたいですね。ただやっただけでは意味がないので、最後のフォローアップまでしっかりとできるように計画を組みたいと思っています。
田仲:経年で変化を見て行くことが大事です。それに、継続することでコミュニケーションが活性化するので、会社としてもぜひ実施し続けたいです。製造現場にも広げていきたいところですが、導入の工数と現場への理解、フォローアップをしっかりとできるかどうかを検討しないといけないと考えています。

360度レビューの導入を検討されている方に一言

導入を検討されている企業担当者に、アドバイスをいただけますか?

田仲:360度レビューを導入することによって、対象者それぞれの気付きになったと思っています。日頃はなかなか直接フィードバックしにくいはずです。特に、階層が違えば尚更です。そういった声も、拾えたと思います。言いたくても言えなかったことを言えたのではないでしょうか。
担当者としては大変なこともありますが、会社としては今後も推し進めていきたいです。コロナ禍でどの会社もコミュニケーションが減っていると思います。そういった意味での問題点を炙り出すということにおいても、非常に有効だと捉えています
茂木:360度レビューは、社員にとって自分を客観的に見る材料になります対象者の中には、行動や発言が変わってきた人もいるので、もし迷われているなら実施をお勧めします。できれば、まずは小さい規模からスタートされるのが、良いのではないでしょうか。
CBASEさんからアドバイスをいただいた中で、特に実施して良かったと思うのは、設問を幹部職の行動指標に紐づけて設定したことです。回答する人も対象者本人も、幹部職に求められている行動を、自然にインプットできる仕掛けとすることができました。こうした工夫もぜひお勧めします。

曙ブレーキ工業株式会社

事業内容:各種ブレーキおよびその構成部品・関連部品の製造・販売・研究開発
設立:1936年1月25日(創業:1929年1月27日)
従業員数:6,299名(2021年3月末現在)

掲載日:2022年3月4日