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コンセプチュアルスキルとは?構成要素と高め方についてわかりやすく

2022.10.07 人材育成

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コンセプチュアルスキルは、抽象的なスキルのため、どのようなスキルか、いまひとつ理解できていない人事担当者の方もいるのではないでしょうか。コンセプチュアルスキルは特に会社の経営陣や中間管理職などに求められるスキルです
今回はコンセプチュアルスキルとは何か、構成要素を説明しつつ、高める方法まで解説します。従業員のコンセプチュアルスキルを高める参考にしてください。

コンセプチュアルスキルとは

コンセプチュアルスキルとは、複雑な事柄を概念として捉え、本質を見極める能力です。日本語では概念化能力と訳されます
ビジネスでは抽象的で「絶対的な正解がない」問題が多数あり、これらの物事を理論的に捉えられることで、周囲を納得させつつ、よりよい結果が出る判断をしやすくなります。

カッツモデル内の位置付け

コンセプチュアルスキルは、カッツモデルと呼ばれるモデルで登場したスキルです。カッツモデルとは、管理者に求められるスキルを3つ示したもので、その中の一つにコンセプチュアルスキルが含まれます。
なお、コンセプチュアルスキルの他2つのスキルとは、職務遂行に関わる専門知識や技術である「テクニカルスキル」、周囲と良好な関係をつくり、維持できる能力である「ヒューマンスキル」の2つです。
中でも、管理者の中でも高い責任を担う人(経営者など)ほど、コンセプチュアルスキルの重要性が高まります。
参考記事:ヒューマンスキルとは?あげ方やトレーニングの方法

コンセプチュアルスキルを高めるメリットとは

コンセプチュアルスキルを高めるメリットは、抽象的ですが、重要な役割を果たします。具体的には以下のようなメリットがあります。
・本質的な問題解決
・組織の方向性や業務の全体像が共有できる
・イノベーション
・生産性の向上
コンセプチュアルスキルを高めていると、複雑な問題に対して、問題の根本的な原因は何か、どのような解決策を講じることが長期的な解決になるか、高い精度で判断できます。
たとえば、工場で不良品の生産が多い場合、機械の異常を改善すれば問題は解決します。
しかし、問題の根本が解決されず、再発のリスクがあるでしょう。
コンセプチュアルスキルが高い場合は、なぜ機械の異常があったのか、使い方や製造体制に要因がないかまで分析して、対処法を考案できます。また、情報共有や調整もスムーズに進めることが可能です。
コンセプチュアルスキルが高ければ、組織の方向性や業務の全体像を高いレベルで捉えて、具体的な行動目標に落とし込めます。そのため、従業員全体が組織図や全体像を把握し、一貫とした行動が可能です。
イノベーションを生み出すためにも、コンセプチュアルスキルが役立ちます。これまでにない需要やこれまでにない創造的なアイデアを生み出す土壌になるためです。
これらの要因により、組織全体の生産性を高めることにつながります。

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コンセプチュアルスキルの構成要素

コンセプチュアルスキルはさまざまな能力が関わっており、それぞれの能力を高めることが重要です。具体的には以下の能力が関わっています。
・ロジカルシンキング
・クリティカルシンキング
・ラテラルシンキング
・視野の広さ
・他者の考えを受け入れられる
・柔軟な対応力
・知的好奇心
・探究心
・チャレンジ精神
・俯瞰して物事を見る力
・先見的に物事を見る力
・直感力
ここではコンセプチュアルスキルにはどのような要素が含まれているか、解説します。

ロジカルシンキング

ロジカルシンキングとは、一つの物事に対して、筋道を立てて掘り下げて考える思考法です。一つの問題に対して、関係性を分解して整理し、問題解決の方法を探ります。

クリティカルシンキング

クリティカルシンキングとは、物事や主張の理由、その真偽を確かめながら考え、本質を的確に把握するための思考方法です。ある主張に対して、根拠や正当性、他の要素がないか、検討することで、前提条件の正しさを確認できます。
判断を根本から間違うという事態を回避するためにも重要な思考方法です。
参考記事:クリティカルシンキングとは?メリットや実践方法まで解説

ラテラルシンキング

ラテラルシンキングとは、一つの物事について、常識に囚われず複数の解決策を考えることで、物事を多角的に考察する考え方です。この能力を高めることで、一つの問題に対して、さまざまな解決策を提示でき、より適切な問題解決の手法の発見につながります。
参考記事:ラテラルシンキングとは?クリティカルシンキングとの違いや実践方法を解説

視野の広さ

視野が広いと、自分と異なる人の立場や視点を考慮し、判断できます。立場が変われば、判断が変わることも多く、多くの人や物事が関わる問題の本質を適切に判断するためには、欠かせない能力です。

他者の考えを受け入れられる

自分と異なる意見が出た場合に、頭ごなしに否定せず、受け入れられる能力です。異なる意見があった場合に、反論して自分の正しさを証明しようとするのではなく、双方の意見を適切に比較検討ができると、よりよい結論を導き出せます

柔軟な対応力

コンセプチュアルスキルでは、物事をマニュアルで決められた対応ではなく、状況に対して柔軟に対応できる能力が重要です。近年では問題の原因が複雑化し、マニュアルだけでの対応に限界があります。
そのため、マニュアルを理解しつつ、状況に合わせて判断できる能力があれば、周囲に納得してもらいながら、適切な判断が可能です。

知的好奇心

物事の本質は何か理解するためには、知的好奇心が必要です。物事を多角的に判断するためには、さまざまな情報を積極的に集める必要があります。
そのための原動力として、知的好奇心は重要といえるでしょう。

探究心

物事の本質を捉えるためには、納得できるまで情報を収集できる探究心が必要です。問題の背景や社会的意義を捉えるためには、表面的な原因だけではなく、その背景にあるものを深く追求する姿勢が求められます。

チャレンジ精神

ときにリスクがある中でも、勇気をもって挑戦する姿勢が重要です。問題の本質を解決するためには、前例がない対応を取らざるをえない場合があります。

俯瞰して物事を見れる力

主観と客観を分け、状況を俯瞰して見れることが、コンセプチュアルスキルでは重要です。俯瞰して物事を見ることで、現状をより正確に理解し、適切な判断を下せます。

先見的に物事を見れる

今後の状況を予測し、将来起きうるリスクに備えるため、先見的に物事が見れることが重要です。ある判断に対して、将来起きうるリスクや問題が見えていれば、事前に対処法を整えられます。

直感力

論理的な思考だけにとらわれず、物事を感覚的に判断できる能力です。直感は長い経験や思考から生み出されるもので、常識にとらわれない発想を生み出すことにつながります。

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コンセプチュアルスキルを高める方法

コンセプチュアルスキルを高めるためには、日々の業務だけではなく、企業でサポートすることが重要です。ここではどのような方法があるか、解説します。

研修

コンセプチュアルスキルを高める方法として、研修は必要不可欠です。しかし、コンセプチュアルスキルでも重要性や具体的なスキルの活用方法が変わります。そのため、従業員を階層ごとに分けて研修を行うことが大切です。

ジョブローテーション

ジョブローテーションは、仕事内容や立場、そこで働く従業員の理解を深めるうえで効果的です。ジョブローテーションは一定のスパンで部署を移動する制度で、多様な立場の人の視点や考え方の理解に役立ちます。

日々の実践とフィードバック

コンセプチュアルスキルは、日々の業務で意識的に高めることが重要です。しかし、従業員任せで進めることは限界があり、上司や経営陣からのフィードバックが必要です。
教育体制を考えるうえでは、7:2:1の法則が役立ちます。7:2:1の法則とは、7割を仕事上の経験から、2割を先輩・上司からの助言やフィードバックから、1割を研修などのトレーニングから学習をすると、効率的だとする考え方です。
このような考え方を取り入れつつ、必要に応じて1on1ミーティングを取り入れるとより効果的にコンセプチュアルスキルの習得ができるでしょう。

人事制度や評価制度と連動させる

人事制度や評価制度と連動させることで、コンセプチュアルスキルを効果的に高められます。コンセプチュアルスキルは直接成果に出にくく、評価項目も具体的にしにくく、主観的な評価になりがちという点が問題です。そのため、人事制度や評価制度で適切に評価できる体制を整える必要があります
売上目標のように定量評価では評価できないため、適切な評価体制を整えなければ、従業員が積極的に高めようとしない可能性もあるでしょう。

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まとめ

コンセプチュアルスキルを高めることで、本質的な問題解決ができ、会社全体の生産性向上につながります。さまざまな立場で求められますが、特に会社の上層部に関わる業務ほど、コンセプチュアルスキルの重要性は増していきます。
コンセプチュアルスキルを高める環境づくりの方法として、CBASEの360度評価の導入をご検討ください。360度評価は一人の社員に対して複数人の視点から評価する制度です。
360度評価は社員が自分がどのように見られているか知れ、社内の相互理解を進めるうえでも役立ちます。そのため、コンセプチュアルスキルを効果的に高める環境をつくる助けになるでしょう。

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HRコラム編集部

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