2016.08.29モチベーション・組織活性化

従業員満足度調査(ES調査)のアンケートデータを活かした組織改革

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es-survey 近年、「従業員満足度(Employee Satisfaction)」という概念が注目されています。社員の満足度を高めることにより、高い意欲を持って仕事に臨むようになり、結果的に会社の業績が向上するという考え方です。
ここでは、従業員満足度調査とそのアンケートデータを活かした組織改革についてご紹介します。

従業員満足度調査(ES調査)のプロセス

従業員満足度調査では、会社の方針や制度、職場、上司などに対する従業員間の満足度を調査します。制度見直しや組織改革を行うための検討材料にするため、社員が会社に対して抱いている意識や問題点を把握・集計することがES調査です。

従業員満足度調査は、以下のプロセスで実施します。

【1】アンケートの準備

feed-back-of-result-of-es-survey会社の方針や制度を見直すため、社員の意欲を向上させるためなど、まず何のためにES調査を実施するのか、ES調査の目的を明確にしましょう。その後、調査の目的に応じ、調査対象とする社員を定めます。

また、無記名にする/記名にする、アンケート用紙で行う/Webツールを利用する、自社で行う/外部コンサルティング会社に委託するなど、調査方法の細部を固めていきます。

 

 

 

 

【2】アンケートの設計

plannning-of-es-survey従業員満足度調査の目的に合わせて大項目(例:処遇)を設定し、さらに大項目を細かい要素(例:人事評価、給与、個人目標、労働時間)に分けて、設問内容を検討します

回答欄には、「非常にそう思う」「そう思う」「どちらともいえない」「そう思わない」「全くそう思わない」などの段階的な選択肢を用意しましょう。また、選択式では正確な回答が得られない質問内容の場合は、自由記入欄を設けます。

 

 

 

 

【3】アンケートの実施と分析

アンケートは10日~2週間程度の期間を設けて実施してください。アンケート回答期間の終了後、集計した結果を、以下のような手法で比較・分析していきます。

・対象者全体の平均と、組織、属性別の平均値を比較
・同一回答をした組織、属性別の割合を比較
・項目間の相関関係を分析
・項目の平均値、偏差値を集計
・前回調査時との比較

このような分析を行うことにより、社内のどの部署に改善点があるか、満足度が下降傾向にないかなど、企業が抱えている課題を明確にすることができます。

その後、分析結果を経営幹部や管理部門で検討し、各部門にヒアリングを行って内容の裏付けをとった上で、今後の対策方針を決定します。

【4】分析結果のフィードバックと対策

feed-back-of-result-of-es-survey最後に、ES調査の結果を従業員にフィードバックします。従業員の立場や管理能力に応じて、どこまで情報公開するか事前に決めておきましょう。

また、調査で明らかになった課題について、解決策を提示してください。例えば、人事評価に対する不満が出ている場合は、評価基準を明確化する、評価する側のスキルを向上させる、などの対策を立て、回答者へフィードバックします。有益なフィードバックは、次回からの回答意欲の向上にもつながります。

ES調査後は、各解決策を、短期間での解決を目標とするものと中長期的に改善するものに分け、対策内容とスケジュール、実施状況を従業員に明示していくことが重要です。
また、従業員満足度調査は、続けることに意味があります。対策実施後の効果を確かめ、更なる取り組みに活かしていくため、定期的に実施することが大切です。

 

 

おわりに

近年の日本では、従来までの終身雇用制度ではなく、成果主義の人事制度を導入する企業が増加しています。終身雇用制度が崩壊したことにより、従業員に会社への帰属意識や満足度を求めることが難しくなりました。このような状況下において、どのようにして社員の働きを活性化していくべきか悩んでいる企業にとって、従業員満足度調査は非常に有効なツールとなるでしょう。

 

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人事評価ナビ編集部

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