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PEST分析とは?目的・手順・事例・実践のポイント

2022.06.23 その他

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PEST分析は事業の立ち上げや企業の変換期に、長期的なトレンド状況を把握し、マーケティングなどの判断に役立てるための分析手法です。
しかし、どのような分析手法なのか、わからない人もいるのではないでしょうか。
PEST分析の概要や、手順、実行時のポイントについて解説します。PEST分析を実践する際にお役立てください。

PEST分析とは

PEST分析とは、政治・経済・社会・技術という4つからマクロ環境(外部環境)を分析するマーケティングフレームワークです。
これら4つの観点から考えることで、複雑な外部要因の分析を効果的に絞って分析できます。
これらの分析により、将来起きうるであろうことの予測を立てやすくなります。そのため、新規事業を行うときや会社の方向転換を図るときに重要な分析手法です。

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PEST分析の目的

PEST分析は短期的な対策ではなく、長期的に時代の流れを分析し、マーケティングに生かす分析手法です。どのような目的で行われるか、解説します。

マクロ環境の中長期的な分析をする

PEST分析はマクロ環境の中長期的な分析を行います。将来の予測は予期不可能なことも起きるため、確実性はありません。しかし、情勢の変化は、自社の事業に大きな影響を与えます。
PEST分析を行うことで、数年後内に起きうるであろう変化や影響を予測し、それらの変化に対応できるよう対策できます

トレンドに乗る

PEST分析は長期的なマクロ環境のトレンドに乗るために重要です。環境の変化は変化するものと、将来的にすぐに変化しないものがあります。トレンドの変化が一時的なものか、長期的なものか、適切に分析することで、事業を安定した軌道にのせられるでしょう

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PEST分析の4つの要素

PEST分析のPESTとは、以下4つの頭文字を取ったものです。
・Politics(政治)
・Economy(経済)
・Society(社会)
・Technology(技術)
ここではそれぞれ、どのような観点で考えればよいか、解説します。

Politics(政治)

政治的要因として考えるべきことは以下の点です。
・法律の改正や施行
・規制緩和
・税金
・補助金
・外交条約
これら政治的な要素は、企業でコントロールできません。税制や法律の変化がある場合には、率先した対応が求められます。

Economy(経済)

経済的要因は以下の点があります。範囲は膨大なため、全てを調査するのは難しいですが、事業との関連性が高いものを中心に調査することが大切です。具体的には以下の要素があります。
・国の経済成長率
・物価の変動
・景気・消費動向
・株価
・雇用の状況
経済的要因は企業によって、優先すべき項目が変わります。たとえば、製造業であれば原材料の価格変動は、お客さまにも影響を与える重要な問題です。

Society(社会)

社会情勢の変化は需要の変化を生み出します。社会的要因は以下のものがあります。
・人口・人口密度・世帯構成
・世帯構成
・流行
・社会問題
・ライフスタイルの変化
たとえば「新型コロナウイルス感染対策として、リモートワークが主流になった」というのも社会的要因の一つです。

Technology(技術)

技術的要因は以下のものがあります。
・特許
・AI
・インフラの整備
・新技術
わかりやすい例として挙げられるのがスマホです。固定電話から携帯電話、スマホへと移り変わることで、さまざまな需要が変化しました。携帯電話からスマホが主流になったことで、カメラやデジタルカメラの需要が減ったことなどがあげられるでしょう。
会社の業種や規模によって起きうる影響は変わりますが、自社に直接関わる技術だけではなく、他業種の技術にも注目して分析しましょう。

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PEST分析の手順

PEST分析は、ただ情報を集めるだけではなく、適切な情報を網羅して収集できるかどうかが重要です。ここではどのように実践すればよいか解説します。

目的を明らかにし、情報を集める

PEST分析の実施は目的を明確にすることが重要です。必要な情報を網羅することが、PEST分析では必要がありますが、情報量も多く情報集の手間もかかります。そのため、特に重要な情報は何か、必要かつ適切な情報を集めることが重要です。
目的を明確にすることで、集めるべき情報や対策するべきことが明確になり、より精度が高い分析ができます

収集結果の整理

集めた情報をカテゴリに分けて、整理する必要があります。整理する際には以下のポイントに注目し順番に整理しましょう。
・PESTごとにカテゴリわけ
・事実と意見を分ける
・脅威と機会に分ける
・短期か長期か分ける
PESTそれぞれのカテゴリに分類し、事実と意見を分けましょう。次に、それぞれの情報が自社にとって、脅威となるか機会になるかを分けます。分析結果から、どのような施策が優先順位が高いのか決まり、より、効果的な施作になることが期待できます。

分析結果の実行

分析結果をもとに施策を実行します。実行する施作がどのような目的でやっているのか、短期的か長期的かを踏まえて検討することで、結果の振り返りもしやすくなるでしょう

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PEST分析を行う際のポイント

PEST分析を行う際には、いくつか抑えておきたいポイントがあります。ここではどのようなポイントがあるのか、説明します。

細かい分類にこだわりすぎない

PEST分析ではある事象がPESTのどの要素に当てはまるか悩むことがあります。それぞれの事象はお互いに相関関係にあるためです。そのため、それぞれの要素が相互に影響しあっており、どちらに分類するかはそれほど重要ではありません。
どちらに分類するべきかどうかよりも、必要な情報は適切に集められているかにできるだけフォーカスすることが大切です。

脅威と機会は転換する可能性がある

脅威と機会は、捉え方によって転換することがあります。ある事業にとっては脅威でも、新規事業の立ち上げでみると機会になる、またイノベーションによって機会になるなどの可能性があるためです。
視点の切り替えや、マクロな状況を見ることで、機会と脅威が入れ替わることがないか、確認しましょう

事実の裏付けをとる

事実と意見を分けるためには、正確な裏付けを取る必要があります。事実は変わりがなく、信頼できる事象です。しかし、意見は間違っていることもあるため、意見をもとに分析すると、間違った判断につながります。
たとえば、「最近離職率が増えている」というのは意見ですが、「離職率が前年度より3%増加したと、厚生労働省より発表があった」というのは事実です。公的機関や専門家、大学などが公表している情報は信頼性が高く、裏付けの情報を集める上で役立ちます。
事実かどうか、裏付けを取ることで、よりPEST分析の精度は高まるでしょう。
関連記事:クリティカルシンキングとは?メリットや実践方法まで解説

他のフレームワークと組み合わせる

PEST分析は他のフレームワークと組み合わせて活用すると、より適切な経営判断がしやすくなります。PEST分析と相性がよいフレームワークは以下のものなどがあります。
・SWOT分析
・マーケティングミックス(4P分析)
・ファイブフォース分析
SWOT分析は、強み・弱み・機会・脅威の4要素から、自社の強みと課題を明確にするために使うフレームワークです。マーケティングミックス(4P分析)とは、製品・価格・流通・販促の4つの要素で、経営戦略を考えます。
ファイブフォース分析とは、買い手・売り手・競合・代替品・新規参入者の5つの脅威を分析するミクロ視点のフレームワークです。
目的に合わせて複数のフレームワークを組み合わせることで、よりPEST分析の効果は高まるでしょう。

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PEST分析の事例

PEST分析でどのような分析をするのか、具体的な事例を紹介します。

ユニクロ

ユニクロは新型コロナウイルス感染の収束後に大きな成長を見せた企業です。ユニクロは在宅でも気持ちよく過ごせる「LifeWear(究極の普段着)」を追求しており、その理念が、在宅ワークの需要とうまく結びついたと考えられます。2021年8月期の連結純利益は過去最高を更新しました。
店舗とEコマースを融合し、オンラインでオーダーし、近隣の店舗で受け取るなどのサービスにより、顧客がより便利に買い物できるようになったこともその要素として挙げられるでしょう。
参考:FAST RETAILING ユニクロの事業戦略
https://www.fastretailing.com/jp/group/strategy/tactics.html

コンビニ

コンビニは社会情勢の変化に合わせて、サービスを変化させています。近年では小分けにした商品が多く販売されるようになっています。これは、少子高齢化や単身世帯の増加から、少量の商品の需要が高まっているためです。
このように、コンビニの商品の変化はPEST分析をどう事業に活用しているかを考えるのに役立ちます。

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まとめ

PEST分析は長期的に事業を発展させる上で、欠かせない分析手法です。しかし、実際にこのフレームワークを使いこなすためには、ただそれぞれの要素を分析するだけではなく、目的を明確にし、適切な情報を必要十分なだけ集める必要があります
この記事を参考に、PEST分析を実践してみてはいかがでしょうか。


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HRコラム編集部

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