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ビジョナリーカンパニーとは?シリーズの概要、意味を紹介

2021.09.10 その他

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ビジョナリーカンパニーは多くの経営者に読まれ、絶賛されている書籍の一つです。しかし、どのような内容で本当に役に立つ内容なのか疑問に思う人もいるかもしれません。
今回はビジョナリーカンパニーの概念や本の概要を簡単に紹介します。ビジョナリーカンパニーについて気になる方はぜひ参考にしてください。

ビジョナリーカンパニーとは

ビジョナリーカンパニーは、ジェームズ・C・コリンズによる書籍が「ビジョナリー・カンパニー」です。有名な企業がどのようにして成長し、業績を残しているのか、世代交代しても繁栄し続けられるのはなぜか、共通する特徴について解説しています。
多くの統計やエビデンスから説明されていることから、信頼性が高く、多くの経営者に読まれてきました。1994年に出版されてから、5年連続でベストセラーとなり、現在でも多くのビジネスパーソンに読まれている書籍です。

ビジョナリーカンパニーはどのような本?

ビジョナリー・カンパニーは優良企業にはどのような傾向があるのか、アメリカの主要企業に綿密な調査と分析を行ない、その特徴をまとめた書籍です。複数の本がシリーズとして出版され、多くの人事担当者や経営者などに読まれています。
「ビジョナリー・カンパニー」は企業の生存に必要なものは何か、「ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則」は、企業の成功に関わる要素は何か、「ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階」は企業がなぜ衰退するのか、について取り扱っていました。
この記事では特に多くの人に読まれている「ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則」について概要を解説します。

ビジョナリーカンパニーの定義

ビジョナリーカンパニーの「ビジョナリー」には先見性や未来志向という意味があり、その選定には業界で卓越した企業であり、広く尊敬され、私達が暮らす社会に消えることのない足跡を残しているなどの条件が設定されています。

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「ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則」はどのような本

ビジョナリーカンパニーの書籍の中でも、特に有名なのが、「ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則」です。ここでは、この本がどのような本か、簡単に概要を紹介します。

第五水準の指導者

ビジョナリーカンパニーとして飛躍した企業には、どの企業にも第五水準の指導者がいます。第五水準の指導者とは、個人としての謙虚さと、職業人としての意思の強さという矛盾しがちな要素をあわせもち、会社に対して自分の野心を向けていることが特徴です。
第五水準の指導者はさらに偉大な成功を収められる後継者を選べます。逆に単に派手で有名な経営者は第五水準の指導者を排除する傾向にあり、企業が繁栄し続けるためには、第五水準の指導者をいかにして探すかが重要な課題になります。

誰をバスに乗せるか

「誰をバスに乗せるか」とは、企業が繁栄するためには、最初に人を選び、目標は後から決めるという考え方です。企業として「何をすべきか」よりも先に「誰を選ぶか」を決めてから、ビジョンや戦略、組織構造などを考えることが偉大な指導者の共通点として取り上げました。
「誰を選ぶか」で大事なのは、専門知識や学歴、業務経験ではなく、性格と基礎的能力が重要です。適切な人材を選定していれば、環境の変化にも対応しやすくなり、行き先を柔軟に変えられ、最高の実績に向けて取り組める人が集まるというのが、「誰をバスに乗せるか」の要点です。
後述する内容についても、適切な人をバスに乗せられているかどうかが重要なポイントになっています。

厳しい現実を直視することが大切

ビジョナリーカンパニーの特徴はその会社がおかれている現実の中でももっとも厳しい現実を直視しているという点です。ビジョナリーカンパニーはその課題について、真摯に取り組むことで、正しい決定ができ、逆境を乗り越えた先に大きな成長を遂げているとしています。
この厳しい現実を直視できるかどうかは、「適切な人がバスに乗っているかどうか」が重要なポイントです。

ハリネズミの概念

ハリネズミの概念とは、「情熱をもって取り組めるもの」「自社が世界一になれる部分」「経済的原動力になるもの」という3つが重なり合った部分を理解し、単純明快な概念を確立することが重要とする考え方です。ハリネズミは肝心要の点に注力するという古代ギリシャの寓話がこの概念の由来です。
この3つの重なる部分にのみ注力し、それ以外のものは新技術でも、貴重な機会でも、取り入れないことがビジョナリーカンパニーの共通点です。

規律の文化を作りシステムを管理する

ビジョナリーカンパニーの特徴は、一貫したシステムの中で規律が取れた行動ができることです。そのためには、適切な人をバスに乗せ、自発的に規律を守り、その結果として規律ある行動が取れ、ハリネズミの概念から1点を突破できる人材が集まるだとしています。
適切な人を選べていない場合、一時的には業績を出せても持続はできません。適切な人が選べていないと、指導者がその能力を発揮し、規律を管理する状態になります。そのような状態の場合、指導者がいなくなってしまうと規律が維持できません。

劇的な変化は、ゆっくりした成長から起きる

ビジョナリーカンパニーの特徴は外から見ると劇的に見えても、内部からは生物の成長のようにゆっくりした成長をしていることが特徴です。ビジョナリーカンパニーは準備に時間をかけ、継続した取り組みをすることで、徐々に大きな成果を生み出します。
これに対して通常の企業ではいきなり結果を出そうとすることで失敗し、別の方向にすすむため、一貫性が維持できません。

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「ビジョナリー・カンパニー」はどのような人におすすめ?

ビジョナリーカンパニーは長期的に会社を成長させたいと思う、人事担当者、経営者、スタートアップ企業の経営者、変革を担う経営企画室におすすめです。
「誰をバスに乗せるか」の話に代表されるように、どのような人材を適切に選ぶべきか、膨大なデータによる裏付けとともに紹介されています。抽象的な概念であっても、説得力があり、普遍性がある内容を紹介しています。
そのため、人事として「どのような人を採用するべきなのか」、「企業の変革のためには何をするべきなのか」、「スタートアップ企業で成功するためにどのような人材を求めるべきなのか」多くのヒントがあるでしょう。

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まとめ

「ビジョナリー・カンパニー」は1995年から発売されている本ですが、流行に乗らず、普遍的な原理原則を多く取り扱っており、現在でも参考になる重要な考え方を多く学べる書籍です。
企業の成長や生存を考える上で、データも豊富なため、信憑性も十分にあるといえます。目先の成功ではなく、企業の長期的な成長を考えたいと思う経営者の方、人事担当者の方、経営企画室の方は一度読んでみると、新しい発見があるのではないでしょうか。


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