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クレドとは?メリットや浸透方法、導入事例を解説!

2021.09.02 その他

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コンプライアンス遵守や社員の教育のために、導入を検討したいと思う企業は少なくありません。

クレドを会社の中で導入し、従業員に浸透させるためには、適切な手順で導入する必要があります。しかし、どのように導入すればよいか、わからない場合もあるでしょう。

この記事ではクレドとは何か、メリットや作成方法、クレドの事例まで紹介します。

クレドとは

クレドとは、ラテン語で「信条」を意味し、企業が活動する上での具体的な行動指針を明示したものです。

アメリカのジョンソン・エンド・ジョンソンが考案し、コンプライアンスの問題が話題になった際に注目を集めるようになりました。そのため、コンプライアンス遵守を目的に導入する企業も増えてきています。

企業理念との違い

クレドと混同しやすいのが企業理念です。クレドと企業理念は混同されることもあります。

クレドは企業理念で示したものを具体的な行動に落とし込んだものです。そのため、従業員が理解しやすく、行動に反映させられます。

また、クレドはブラッシュアップできる点も特徴です。企業理念はそう簡単に変えられませんが、クレドは必要に応じて内容の追加や変更ができます。

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クレドのメリット

クレドを作っておくと、社員の意識対策に高い効果を発揮します。具体的なメリットとしては以下の通りです。
・コンプライアンスの強化
・迷ったときに行動指針が明確になる
・カード式ですぐ確認できる
・緊急事の対応方針が定まりやすい

クレドを導入することで、企業の問題に事前に対処でき、企業の内部統制をより高められます。

コンプライアンス対策の強化

クレドは、コンプライアンス対策を強化する上で効果的です。クレドが多くの企業に浸透するようになった理由として、コンプライアンス違反となる不祥事が企業で増えてきたことがありました。
クレドに記載がある具体的な行動規則を守ることで、コンプライアンス対策にもつながります。

迷ったときに行動指針が明確になる

クレドは社員が迷った際の行動指針を、明確にするために役立ちます。現場では利益追求と、お客さまのニーズへの対応が相反するケースも珍しくありません。このような場合にどのように対応するべきかを明示することで、社員が迷うことなく行動しやすくなります。

カード式ですぐ確認できる

多くの場合、クレドは名刺ほどの大きさのカード式で、すぐ確認できる場所にあることが特徴です。いつでも見返すことができるため、クレドの行動方針を従業員に反映させやすくなっています。

緊急事の対応方針が定まりやすい

クレドを作っておくと、緊急時にもどのように対応するべきか、判断しやすくなります。クレドが深く浸透している会社であれば、上司や会社の上層部の判断なしでも、自律的な行動をしても適切な行動が可能です。

そのような社員が増えることで、社員やサービスの質向上につながります。

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クレドの作成方法

クレドは作成するだけなら簡単ですが、社員に浸透させるためには、適切な手順で進める必要があります。作り方の手順は複数ありますが、以下のような手順がおすすめです。
・プロジェクトチームの立ち上げ
・経営層や従業員へのヒアリング
・明文化
・調整
・共有

これらの手順を守って進めることで、クレドが従業員に浸透しやすくなるでしょう。

プロジェクトチームの立ち上げ

クレド作成は複数人でプロジェクトチームを立ち上げて進めるのが効果的です。作成段階で、多様な人物が関わることで、クレドが社員に浸透しやすくなります。
また、プロジェクトチームは総務部など管理部門が中心になりがちですが、現場の社員を関わらせることで、実態に合わせた内容になりやすくなるでしょう。

経営層や従業員へのヒアリング

経営層や従業員にヒアリングしながら、クレドの作成を行いましょう。企業理念とクレドは相互補完できる必要があるため、経営者の想いや考え方は欠かせません。
しかし、実際に活用するのは従業員のため、従業員が納得できる必要もあります。意見を募りながら、どのような内容を盛り込むべきか、検討します。

明文化

経営陣や従業員へのヒアリングを通して、内容が固まってきたら、文章化しましょう。クレドは長文ではなく、短文でわかりやすくなっていることが大切です。一目でわかる簡潔な表現かどうか、抽象的で曖昧な表現になっていないか、確認します。

調整

実際に作成したクレドを実際の業務で反映させられるかチェックしましょう。経営陣だけではなく、一部の従業員にもチェックしてもらいます。盛り込むべき項目はないか、修正や調整が必要な項目がないか、確認するとより使いやすいクレドになるでしょう。

共有

クレドは作成したら、従業員全体に共有しましょう。いきなり、クレドを通知するだけではなく、クレドを設定する理由やクレドの内容自体の説明などを行い、従業員にクレドの内容までしっかりと浸透させることが大切です。

クレドはカードにしてまとめると、いつでも確認できるため、浸透しやすくなります。

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クレドを浸透させるには

クレドは作って終わりではなく、浸透させることが大切です。そのためには、以下のことを意識する必要があります。

・内容が具体的であることが大前提
・クレドを業務に活用する
・クレドと行動が矛盾しないようにする
・説明の機会を十分に作る
・社外に公開する

次で詳しく解説します。

内容が具体的であることが大前提

クレドは内容が具体的になっていることが大切です。いざというときに、何をすべきか、具体的にわかるような内容になっていなければ、行動に反映されません。

クレドを業務に活用する

作成したクレドは実際の業務で活用されなければ浸透しません。目に見えるところに掲示する、朝礼で読み上げるなどの方法があります。ただし、クレドを暗記する、目にするだけではなく、クレドに基づいた業務判断を行うことを、上司が意識して行うと浸透しやすくなるでしょう。

クレドと行動が矛盾しないようにする

経営陣や上司がクレドと矛盾した行動をすると、社内に浸透しません。クレドを守って行動しなければ、従業員が反感をもち、クレドを守って行動する理由もなくなってしまいます。

経営陣や上司やクレドを体現していることが大切です。

説明の機会を十分に作る

クレドを浸透させるには、説明する機会を十分に作りましょう。研修を行う、定期的にクレドを活用したミーティングを行うなど、定期的にクレドに触れる機会を作ることが大切です。

社外に公開する

作ったクレドは社外に公開するのも効果的です。社外に公開すると、取引先からも確認され、社外の方から、クレドに対して言及される可能性があります。そのように触れられることで、クレドを意識した行動を自ずと促しやすくなるでしょう。

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クレドの導入事例

クレドは多くの企業で公開されています。ここではクレドをどのような企業が導入しているのか、いくつか紹介します。

リッツカールトン

リッツカールトンは企業理念である「ゴールドスタンダード」を浸透させるために、クレドやモットーに加え、「サービスの3ステップ」「サービスバリューズ」「第6のダイヤモンド」「従業員との約束」を設定し、具体的な行動指針を定めています。

参考:リッツカールトン 企業理念「ゴールドスタンダード」https://www.ritzcarlton.com/jp/about/gold-standards

ジョンソン・エンド・ジョンソン

ジョンソン・エンド・ジョンソンは最初にクレドを導入した企業として有名です。「我が信条(Our Credo)」では、4つの責任を明示し、第一の責任として、全ての顧客に対しての責任を明言しています。

楽天

楽天は「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」するというミッションとし、具体的な行動指針として、「楽天主義」を掲げています。この楽天主義は、「ブランドコンセプト」と「成功のコンセプト」で構成され、社員に共有されています。

参考:楽天 楽天主義 https://corp.rakuten.co.jp/about/philosophy/principle/

アデランス

アデランスは、CSモットーとして、「ありがとう・・・あふれる感謝を形にしよう」とし、経営理念を含めた7つの項目をクレドとしてまとめています。
https://www.aderans.co.jp/corporate/company/credo.html

日本ブイ・テイ・アール

日本ブイ・テイ・アールは、クレド委員会を立ち上げ、時間をかけてクレドを作成した会社です。作成した後もクレドの内容を見直し、運用方法などを検討しながらブラッシュアップもしています。

参考:日本ブイ・テイ・アール Credo(クレド)http://nihonvtr.co.jp/corporate/credo/

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まとめ

クレドはコンプライアンス遵守のため、多くの企業で導入され始めています。

しかし、作成するだけではなく、従業員に浸透し、実践されることで効果を発揮するものです。そのためには、クレドの内容を吟味し、社員に使われるよう制度を作る必要があります。

クレドを作成し、社員に浸透させる参考になれば幸いです。

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