2016.08.22人事制度・評価

目標管理制度(MBO)のメリットとデメリットとは

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現在、多くの企業で導入されている人事制度の1つに「目標管理制度(MBO)」があります。MBOとは「Management by Objectives」の略で、マネジメントの分野で近年脚光を浴びているピーター・ドラッカーが提唱した概念です。

目標管理制度では、まず従業員に自ら目標を設定させ目標が適正かどうかを上司と相談します。適正と判断された場合、従業員は目標を達成するための活動を自己統制しながら進めていきます。この目標達成に向けた活動を支援する制度が、目標管理制度です。

今後目標管理制度を導入する企業も増加すると予想されます。そこで今回は、目標管理制度(MBO)が持つメリットとデメリットについてご紹介します。

【目標管理制度のメリット1】モチベーションの向上

6631-00082-3目標管理制度は自分で達成過程を管理しながら目標を達成し、自分で評価をしていく非常に自主性の高い制度です。

また、設定する目標は会社自体の目標ともリンクするため、個人の目標を達成することにより、会社の経営目標や部門目標の達成に貢献できる仕組みとなっています。各従業員が定めた目標を達成すれば、経営目標や部門目標も達成に近づくため、企業業績の拡大につながります

また目標管理制度は従業員の業務への自発的な参加と経営への参加意識を高める制度であるため、従業員モチベーションや意欲の向上も大いに促進されます

【目標管理制度のメリット2】従業員の能力を引き出す

6631-00082-4目標管理制度 の目標を定める際は、簡単すぎず難しすぎない程度の目標を設定することがポイントです。

通常の業務方法では達成することは難しいが、少し創意工夫を行えば達成できる程度の目標を設定しましょう。目標を設定することによって、従業員の能力を最大限に引き出すことができます。

【目標管理制度のデメリット1】

目標管理制度は組織マネジメントのツールとして使用されることが本来の目的です。しかし活用方法によっては、人事考課の判断材料として用いられただのノルマ管理ツールの1つとなってしまう恐れがあります。これは、目標管理制度を導入している多くの企業で起こる問題です。

上司と相談しながら目標を決め、目標達成に向けて活動していく目標管理制度の性質上、目標達成の能否が明確です。そのため、目標達成の能否ばかりが注目される恐れがあります。さらに、目標達成の成果にばかり重点を置くことにより、従業員の自主性や自己統制に基づいて目標を達成するという本来の目標管理制度が持つ意味合いが失われてしまいます

【目標管理制度のデメリット2】

6631-00082-2ノルマ管理制度と化してしまった目標管理制度を運用し続けると、従業員のモチベーション低下につながります。また自分で設定した実感がない目標では、上司や会社から押し付けられた感じが拭えません。ノルマのような目標を達成しても達成感や満足感が得られず、従業員のモチベーションや生産性は決して上がらないでしょう

自主的に目標を設定する目標管理制度では、従業員が簡単に達成できる目標を設定する傾向があります。特に目標管理制度が人事考課の判断材料として使用されている場合は、良い評価をもらうためこのような事態に陥りがちです。目標管理制度を適切に使用しないと、個々のスキルアップや企業の業績アップにはつながりません

おわりに

目標管理制度は誤った活用方法は、モチベーションの低下や会社に対する不信感を募らせる恐れがあります。しかし正しく運用することによって、従業員の能力を最大限に引き出し会社にとっても大きな利益をもたらすことが可能です。目標管理という名前から、どうしても「目標を管理する」制度と思われがちですが、本来、目標管理制度は組織マネジメントの概念です。目標の管理をするための制度ではないことを、しっかりと認識するよう心掛けましょう。

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人事評価ナビ編集部

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