2018.11.20360度評価 , 人事制度・評価 , 人材育成・能力開発

部下が上司を評価する⁉ 360度評価の項目・サンプル

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部下や同僚、他部署の担当者、多方面から評価を行う360度評価。対象者の行動が周囲にどのようにうつっているのか、その状況を周囲の人がどう感じているのかを本人にフィードバックするもので、実施対象を「管理職」とする企業がほとんどです。「管理職」のマネジメント能力が部下や組織に与える影響は大きく、管理職の行動改善によって組織活性化を実現することができるためです。

テンプレートに!マネジメント能力を測る評価項目例

360度評価の導入設計の際には、対象者のポジションごとに期待されている役割が異なるため、目標や課題を明確にした上で、対象者に合った評価項目を設定することが大切です。今回は管理職を評価するときにテンプレートとして活用できる、マネジメント能力をはかるために必要な評価項目例をご紹介します。
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課題把握・体系化

・新しい情報を素早く取り入れて、活用している
・常にビジネス環境の変化を観察し、会社やチームが解決すべき課題を考えている
・目先の課題にとらわれず今後の展開も考慮した判断を行っている
・業務や職場における問題を見える化し、関係者全員で共有している

業務遂行力

・適切な時間配分で作業を行っている
・与えられた役割に基づいて業務を担っている
・他者や他の部門と協力し合って業務を遂行している
・業務の進捗状況を常に把握し、問題が発生したときにも素早く対処を行っている
・業務遂行に必要な専門知識を持っている

人材育成

・部下の仕事ぶりを観察し、必要に応じて適切にフォローしている
・部下に指示するばかりではなく、部下自身に考える機会を与えている
・部下の能力や性格を把握した上で、計画的に後継者の育成を行っている
・部下それぞれに適切なゴールを設定し、理解させている
・部下の仕事に対して公正な評価とフィードバックしている

組織動機づけ

・組織の士気向上に努め、参画意識を高めている
・会社や職場のビジョン・方針を明確に示している
・目標を達成するための計画を共有している
・地位に関わりなく、他者の意見を認めている
・部下に幅広く、意欲的な仕事を与えている

経営理念理解

・会社の経営理念や方針をよく理解している
・会社の戦略や経営トップのビジョンに共感している
・担当部門の方向性を具体的に打ち出している
・自身や部下が会社理念に沿った行動を取れているか、常に確認している

360度評価の設問設計 ポイント3つ

360度評価の設問設計をするときに重要なのは、「設問数」と「回答基準」と「フリーコメント設問」です。設問数は回答者の負担やブレ、回答基準は評価のばらつきにつながります。コメントは対象者が次のステップへ進んだり、成長することを期待した周囲からの大事なメッセージですが、対象者が否定的なコメントに過度に落ち込まないよう、360度評価の運用ルールをしっかり説明しておく必要があります。
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評価設問数は30問以内とし、15分以内で回答

回答者に過度な負担が生じることによる評価のブレを防ぐために、質問は30問以内とし、15分以内で回答できるものとします。まずは、360度評価を実施する目的に応じて、評価項目ごとの設問数を決めた後、質問を設定してきます。質問文は回答者が回答しやすいように、回答者の立場に応じて、テンプレートをもとに適宜改変が必要です。設問は回答者が客観的に評価できる内容とします。

回答基準は4~6段階

360度評価のアンケートの回答形式は、質問内容にどの程度当てはまるか、尺度で答える形式が一般的です。10段階評価ではバラつきが生じ過ぎやすいため、3段階または4段階による評価、あるいは、「どちらとも言えない」を含めた5段階による評価とします。ただし、対象者について、回答者がさほど情報を持ち合わせていないケースもありますので、「わからない」という選択肢を設けた方が、実態に即した結果を得やすくなります。

フリーコメント設問は重要、1~2問程度で

選択式設問の他にフリーコメントを設けることが重要です。フリーコメントは設問式回答の数値となった原因・理由を補完してくれます。全く逆のコメントが書かれる場合もあるかと思いますが、それによって管理職自身はできていると思っていても部下の思いや考えを理解できていなかったり、期待に応えられていないことなどに気づかされるきっかけとなります。

個々のマネジメント行動を「見える化」することで気づきに繋げる360度評価。360度評価によって管理職を中心とした組織の状態を検証・把握することができます。「部下が上司を評価するなんて組織がギスギスする」といった誤解もありますが、360度評価はあくまで対象者の行動状態を本人にフィードバックし、行動改善を促すものです。結果を前向きに受け止めさせるために360度評価の導入の際は事前に社員への説明会や研修などをきちんと行い、理解を深めた上で実施することが大切です。また、回答者として負担を担う社員に不満を与えないよう、評価後のフィードバックやフォローもしっかり行いましょう。

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人事評価ナビ編集部

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