2016.08.22360度評価 , 人事制度・評価

人を活かす会社ランキングから分かる360度評価の導入企業数推移

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アメリカの売上規模上位1000社の内、90%の企業で導入されていると言われる「360度評価」は、日本でも近年注目され始めた新しい人事評価制度です。この評価方法の特徴は、従来のように「上司が部下に対して行う」だけではなく、部下や同僚など、多方面から評価が行われる点にあります。

360度評価には、さまざまな視点からの評価を得ることにより客観性が保たれるだけではなく、一面的な評価では分からなかった被評価者の適性を把握できるメリットがあります。

今回は、この360度評価について、日本企業における導入推移をご紹介します。

「人を活かす会社ランキング」から分かる360度評価の導入企業数推移

number-of-firms-transition日本経済新聞社が毎年発表している「人を活かす会社ランキング」では、2004年より、「360度評価の有無」が評点項目として採用されています。

「人を活かす会社ランキング」は、企業およびビジネスパーソンを対象に、人材採用や育成、評価、ワークライフバランス、職場環境やコミュニケーションなどに関して行われる独自調査です。以前は「働きやすい会社ランキング」として発表されていましたが、2013年版から「人を活かす会社ランキング」へ名称が変更されました。

このランキングで「360度評価を導入している」と答えた企業数の推移を見ると、ここ数年、およそ全体の25%程度で横ばいとなっています。アメリカと比較した場合、日本では圧倒的に導入が進んでいません。

 

なぜ導入が進まない?日本企業における360度評価

does-not-proceed-introduction「働きやすさ」「人材活用」の指標ともなる360度評価ですが、導入に踏み切れない、あるいは実施後に中止してしまう国内企業も多く見受けられます。なぜ、日本では導入率が伸びないのでしょうか。

代表的な原因としては、導入や活用の方法について多くの企業が十分に理解していない現状が挙げられます。導入に関して悩んでいる企業は、まず360度評価の適切な導入・実施方法について把握することが必要です。しかし、国内における360度評価の成功例が未だ少ないため、360度評価の導入や活用の方法について正しく理解している企業は多くありません。

 

 

360度評価導入時の注意点

360-notes360度評価は、評価者となる各従業員の負担が大きく、従来の一面的な評価方法比較し、実施に手間がかかります。そのため、目的や効果を十分に説明しないまま導入した場合、社員の不満を膨らませるだけで適切な評価を得らない可能性があります。また、人事評価に関する知識や経験がない従業員も評価者として携わるため、十分な説明がない場合は主観的な判断により、職場内の人間関係の悪化を招く可能性も少なくありません。

このような事態を防ぐためには、導入前に360度評価の目的や効果について、従業員に説明を行い、正しく理解してもらうことが何よりも大切です。また、評価の際の匿名性を守り、フィードバックをしっかり行うなどの配慮をしてください。

 

おわりに

360度評価の国内企業における導入推移や、多くの企業が導入に踏み切れずにいる原因、また導入時の具体的な注意点などについてご紹介しました。

360度評価は、社員の働きやすさにもつながり、人事や人材育成の面でも企業の発展に大きく貢献する制度です。しかし、日本の企業における導入率はまだまだ低く、横ばい状態が続いていることも事実です。

今後、360度評価の本質を理解し、効果的に利用する企業が増加すれば、その有用性もすぐに広まることでしょう。裏を返せば、導入が進んでいない今こそ、360度評価を活用して一歩先を行く企業成長を見せるチャンスであるとも考えられます。

360度評価の導入を検討中の企業は、今回の記事もご参考に、360度評価の利点・注意点について今一度詳細に見直してはいかがでしょうか。

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人事評価ナビ編集部

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